- 5月 4, 2026
- 4月 30, 2026
生理痛がひどい原因と受診の目安
「毎月の生理痛がつらい…」
「市販薬を飲んでも効かなくなってきた」
生理痛は多くの方が経験しますが、“我慢しなくていい痛み”もあります。
中には病気が隠れていることもあるため、原因を知ることが大切です。
この記事では、産婦人科専門医の視点から
生理痛がひどくなる原因と、受診の目安をわかりやすく解説します。
生理痛がつらいときは、早めの受診がおすすめです。
1. 生理痛がひどくなる原因
① 子宮内膜症
生理痛が強くなる原因として最も多い病気のひとつです。
- 生理痛が年々ひどくなる
- 生理以外のときも下腹部痛がある
- 性交痛がある
放置すると不妊の原因になることもあります。
② 子宮腺筋症
子宮の筋肉に内膜が入り込む病気で、強い生理痛が特徴です。
- 経血量が多い
- レバー状の血の塊が出る
- 痛み止めが効きにくい
③ 子宮筋腫
筋腫の位置によっては、生理痛や経血量の増加につながります。
④ 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
排卵がうまく起こらず、生理が遅れたり痛みが強くなることがあります。
⑤ ホルモンバランスの乱れ
ストレス・睡眠不足・過労などでホルモンが乱れると、
子宮が強く収縮し、痛みが強くなることがあります。
⑥ 冷え・血行不良
体が冷えると子宮の血流が悪くなり、痛みが強くなることがあります。
⑦ 痛みの感じ方の個人差
同じ状態でも、痛みの感じ方には個人差があります。
「我慢できない痛み」は治療の対象です。
2. 生理痛がひどいときのセルフチェック
- 痛み止めが効かない
- 生理のたびに寝込む
- 経血量が多い・塊が出る
- 生理以外のときも痛い
- 生理周期が不安定
- 痛みが年々強くなっている
1つでも当てはまる場合は、病気が隠れている可能性があります。
3. 生理痛の検査でわかること
婦人科では、以下の検査で原因を調べます。
- 超音波検査(エコー):子宮内膜症・筋腫・腺筋症など
- 血液検査:ホルモンバランス・貧血など
- 内診(必要な場合のみ)
痛みの原因がわかると、治療の選択肢が広がります。
4. 生理痛の治療方法
原因や症状に合わせて、以下の治療を行います。
- 痛み止め(NSAIDs)
- 低用量ピル
- 黄体ホルモン療法
- 漢方薬
- 生活習慣の改善(冷え対策・睡眠など)
多くの方が治療で痛みが軽くなります。
5. 受診の目安
以下のような場合は、婦人科の受診をおすすめします。
- 痛み止めが効かない
- 生理のたびに動けなくなる
- 経血量が多い・塊が出る
- 生理以外のときも痛い
- 痛みが年々強くなっている
- 妊娠を希望している
生理痛は「我慢するもの」ではありません。
6. 生理痛は“体からのサイン”です
生理痛がひどいときは、体が「いつもと違うよ」と教えてくれているサインです。
原因がわかれば、適切な治療で改善できることがほとんどです。
つらい痛みで悩んでいる方は、どうか一人で抱え込まずご相談ください。
執筆者プロフィール
冨永 貴恵(とみなが きえ)
産婦人科専門医|薬院きえレディースクリニック院長(福岡・薬院)
福岡市薬院エリアで、女性の「ちょっと気になる」を気軽に相談できる婦人科を目指しています。
生理痛・PMS・更年期・おりもの・妊活など、年齢に関わらず多くの女性が抱える不調に寄り添い、
“不安をひとりで抱え込まない医療”を大切にしています。
ブログでは、産婦人科専門医としての知識を、やさしく・わかりやすくお届けしています。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。