- 5月 10, 2026
- 4月 30, 2026
陰部のかゆみの原因と受診のタイミング
「陰部がかゆい」「かゆみが続いてつらい」
そんなお悩みは、年齢を問わず多くの方が経験する症状です。
陰部のかゆみは、腟内の環境の乱れや感染症、皮膚トラブルなどさまざまな原因で起こります。
放置すると悪化することもあるため、早めに原因を知ることが大切です。
かゆみが続く方は、当院での検査・治療が可能です。
1. 陰部のかゆみの主な原因
① カンジダ腟炎
もっとも多い原因のひとつです。腟内の常在菌が増えすぎることで起こります。
- 強いかゆみ
- 白いポロポロしたおりもの
- 腫れ・赤み
疲れ・ストレス・抗生剤の使用後に起こりやすいです。
② 細菌性腟症(BV)
腟内の善玉菌が減り、悪玉菌が増えることで起こります。
- 生臭いにおい
- 灰色〜黄色のおりもの
- 軽いかゆみ
③ 性感染症(クラミジア・淋菌など)
かゆみのほか、以下の症状が出ることがあります。
- 黄色いおりもの
- 下腹部痛
- 性交痛
症状が軽い場合もあるため、気づきにくいことがあります。
④ 外陰部の皮膚炎(かぶれ・アレルギー)
下着・ナプキン・石けんなどが刺激となり、かゆみが出ることがあります。
⑤ 更年期による萎縮性腟炎
40代以降に増える原因です。
- 乾燥感
- ヒリヒリする痛み
- 性交痛
原因は検査で確認できます。
2. 自分でできる対処法
① 清潔を保つ(洗いすぎはNG)
刺激の強い石けんでゴシゴシ洗うと、かえって悪化することがあります。
② 通気性のよい下着を選ぶ
締め付けの強い下着やナイロン素材は、蒸れやすくかゆみの原因になります。
③ ナプキン・おりものシートをこまめに交換
長時間の使用はかぶれの原因になります。
④ 市販薬の使用は慎重に
症状によっては逆効果になることもあるため、改善しない場合は受診をおすすめします。
3. 受診のタイミング
以下のような場合は、産婦人科の受診をおすすめします。
- かゆみが数日続いている
- おりものの色・においが変わった
- 腫れ・痛みがある
- 繰り返し同じ症状が起こる
- 市販薬を使っても改善しない
- 性行為後に症状が出た
当院では、腟内検査・性感染症検査・治療が可能です。
4. 産婦人科でできる検査・治療
- 腟分泌物の顕微鏡検査
- 性感染症検査(クラミジア・淋菌など)
- カンジダ・細菌性腟症の治療
- 外陰部の皮膚炎の治療
- 更年期による萎縮性腟炎の治療
原因に合わせた治療を行うことで、ほとんどの場合は改善が期待できます。
5. 陰部のかゆみは“よくある症状”です
陰部のかゆみは、決して珍しいことではありません。
恥ずかしいと感じる必要はなく、産婦人科でよく相談される症状のひとつです。
つらい症状が続くときは、一人で悩まずご相談ください。
6. 当院での診察について
- 初診の方でも安心できるよう、丁寧にお話を伺います
- 内診が不安な方には、無理に行いません
- 必要に応じて検査を行い、原因を一緒に確認します
- 再発しやすい方には予防方法もご提案します
陰部のかゆみでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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執筆者プロフィール
冨永 貴恵(とみなが きえ)
産婦人科専門医|薬院きえレディースクリニック院長(福岡・薬院)
福岡市薬院エリアで、女性の「ちょっと気になる」を気軽に相談できる婦人科を目指しています。
生理痛・PMS・更年期・おりもの・妊活など、年齢に関わらず多くの女性が抱える不調に寄り添い、
“不安をひとりで抱え込まない医療”を大切にしています。
ブログでは、産婦人科専門医としての知識を、やさしく・わかりやすくお届けしています。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。