- 5月 16, 2026
- 5月 12, 2026
緊急避妊薬(アフターピル)の正しい知識
「避妊に失敗してしまった」「コンドームが外れて不安」
そんなときに妊娠を防ぐための方法として緊急避妊薬(アフターピル)があります。
アフターピルは、正しい知識を持って早めに使用することで、妊娠を防ぐ効果が期待できます。
しかし、誤解や不安から受診をためらう方も少なくありません。
当院では、アフターピルの処方が可能です。できるだけ早い受診をおすすめします。
1. アフターピルとは?
アフターピルは、避妊に失敗した後に妊娠を防ぐために使用する緊急避妊薬です。
通常の避妊方法ではなく、「もしものとき」のための手段です。
アフターピルには主に以下の2種類があります。
- レボノルゲストレル(LNG)錠:72時間以内の服用が推奨
- ウリプリスタル酢酸エステル(UPA)錠:120時間(5日)以内の服用が可能
どちらも早く飲むほど効果が高いことがわかっています。
2. アフターピルの効果と仕組み
アフターピルは、主に以下の働きで妊娠を防ぎます。
- 排卵を遅らせる
- 受精を妨げる
- 受精卵が着床しにくい状態にする
すでに着床した妊娠を中断する薬ではありません。
3. 服用のタイミングが大切です
アフターピルは服用が早いほど効果が高いことが特徴です。
- 24時間以内:最も効果が高い
- 48時間以内:効果はやや低下
- 72時間以降:LNG錠は効果が大きく低下
- 120時間以内:UPA錠で対応可能
迷ったらすぐに受診することが大切です。
4. アフターピルの副作用
副作用は比較的軽く、一時的なものがほとんどです。
- 吐き気
- 頭痛
- 倦怠感
- 不正出血
- 生理時期のずれ
強い副作用はまれですが、気になる症状がある場合はご相談ください。
5. アフターピル服用後の注意点
- 次の生理が早まったり遅れたりすることがあります
- 避妊効果は100%ではありません
- 服用後の性行為では必ず避妊を行ってください
- 妊娠の可能性がある場合は検査を行います
不安がある場合は、産婦人科でのフォローが安心です。
6. アフターピルは常用避妊ではありません
アフターピルは「緊急時の避妊」であり、通常の避妊方法として使うものではありません。
避妊を安定させたい方には、低用量ピルが適しています。
7. 受診のタイミング
以下のような場合は、できるだけ早く受診してください。
- 避妊に失敗した
- コンドームが外れた・破れた
- 性行為後に不安がある
- 生理が予定より遅れている
アフターピルは時間との勝負です。迷ったらすぐにご相談ください。
8. 当院での診察について
- できるだけ早く受診できるよう配慮しています
- 診察はプライバシーに配慮して行います
- アフターピルの種類や効果を丁寧に説明します
- 必要に応じて妊娠検査や今後の避妊方法もご提案します
不安な気持ちを抱えたまま過ごさず、どうぞお気軽にご相談ください。
執筆者プロフィール
冨永 貴恵(とみなが きえ)
産婦人科専門医|薬院きえレディースクリニック院長(福岡・薬院)
福岡市薬院エリアで、女性の「ちょっと気になる」を気軽に相談できる婦人科を目指しています。
生理痛・PMS・更年期・おりもの・妊活など、年齢に関わらず多くの女性が抱える不調に寄り添い、
“不安をひとりで抱え込まない医療”を大切にしています。
ブログでは、産婦人科専門医としての知識を、やさしく・わかりやすくお届けしています。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。