• 5月 28, 2026
  • 5月 26, 2026

緊急避妊薬は何時間以内に必要か|産婦人科専門医がやさしく解説します

「避妊に失敗してしまった」
「コンドームが外れた・破れた」

そんなときに選択肢となるのが緊急避妊薬(アフターピル)です。
ただし、アフターピルは時間との勝負で、服用が早いほど避妊効果が高まります。

この記事では、産婦人科専門医の視点から、
緊急避妊薬は何時間以内に必要なのか、どの種類があるのかをわかりやすく解説します。

1. 緊急避妊薬は「できるだけ早く」服用が基本

緊急避妊薬は、性交後早く飲むほど効果が高いことが分かっています。

一般的には以下の時間が目安です。

  • レボノルゲストレル(LNG)錠:72時間以内

ただし、どちらも早ければ早いほど成功率が高いため、
「何時間以内なら大丈夫」と考えず、できるだけ早く服用することが大切です。

2. 緊急避妊薬の種類と効果

レボノルゲストレル(LNG)錠

  • 性交後72時間以内に服用
  • 日本で最も広く使われているタイプ
  • 副作用が比較的少ない

3. 時間が遅くなるほど避妊効果は下がる

緊急避妊薬は、服用が遅れるほど効果が低下します。

例として、LNG錠の場合:

  • 24時間以内:最も効果が高い
  • 48時間以内:効果はあるが低下
  • 72時間ギリギリ:さらに低下

4. 緊急避妊薬を飲んでも妊娠することはある?

緊急避妊薬は「100%避妊できる薬」ではありません。

特に以下の場合は妊娠の可能性が高まります。

  • 排卵直後だった場合
  • 服用が遅れた場合
  • 嘔吐などで薬が吸収されなかった場合

そのため、服用後も次の生理が来るかどうかを必ず確認してください。

5. 緊急避妊薬を飲んだ後の注意点

  • 次の生理が1週間以上遅れたら妊娠検査薬を使用
  • その後の性交は必ず避妊を行う
  • 避妊のためにアフターピルを繰り返し使うのは推奨されない

緊急避妊薬は「万が一のときの手段」であり、
普段の避妊は低用量ピルやコンドームを使うことが基本です。

6. 受診のタイミング

以下の場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 避妊に失敗した直後
  • アフターピルが必要か迷っている
  • 生理が遅れている
  • 不正出血が続く

緊急避妊は時間との勝負です。
迷ったらすぐにご相談ください。

冨永貴恵 医師

執筆者プロフィール

冨永 貴恵(とみなが きえ)
産婦人科専門医|薬院きえレディースクリニック院長(福岡・薬院)

福岡市薬院エリアで、女性の「ちょっと気になる」を気軽に相談できる婦人科を目指しています。
生理痛・PMS・更年期・おりもの・妊活など、年齢に関わらず多くの女性が抱える不調に寄り添い、
“不安をひとりで抱え込まない医療”を大切にしています。

ブログでは、産婦人科専門医としての知識を、やさしく・わかりやすくお届けしています。
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