• 6月 25, 2026
  • 6月 24, 2026

HPVワクチンは本当に必要?中高生と保護者の方へ

「HPVワクチンって痛いのかな…」
「副反応が心配で迷っている」
「本当に必要なのか知りたい」

中高生本人も、保護者の方も、HPVワクチンについて不安や疑問を持つのはとても自然なことです。
この記事では、“安心して選べるように”、大切なポイントをやさしくまとめました。

1. HPVワクチンは「がんを防ぐためのワクチン」です

HPV(ヒトパピローマウイルス)はとても身近なウイルスで、
特別なことをしていなくても誰でも感染する可能性があります。

このウイルスが長く体に残ると、子宮頸がんの原因になることがあります。

HPVワクチンは、将来の子宮頸がんを予防するためのワクチンです。
「性の話」ではなく、“がん予防の話”として考えていただければと思います。

2. 中高生で接種するメリット

■ ① 効果が最も高い年齢

HPVワクチンは、10代で接種すると最も高い効果が得られます。
免疫がつきやすい時期だからです。

■ ② 将来の妊娠・出産を守ることにつながる

子宮頸がんの治療では、子宮を温存できない場合もあります。
ワクチンは、未来の選択肢を守るための大切な予防策です。

■ ③ 世界中で推奨されている安全性の高いワクチン

HPVワクチンは世界で数億人が接種しており、
安全性が高いことが確認されています。

■ ④福岡市では小学6年生〜高校1年生の女子は「無料」で接種できます

福岡市では、小学6年生〜高校1年生の女子を対象に、HPVワクチンが公費負担(無料)で受けられます。
対象の方は、費用の心配なく接種できる大きなメリットがあります。

また、過去に接種機会を逃した方へのキャッチアップ接種(無料)も実施されています(年度により対象が異なります)。

3. 安全性について知っておきたいこと

「副反応が心配」という声はとても多いです。
ですが、HPVワクチンの副反応は、他のワクチンと同じ程度で、ほとんどが軽いものです。

よくある副反応

  • 腕の痛み・腫れ
  • 発熱
  • だるさ

これらは通常、数日で自然におさまります。

重い副反応は非常にまれで、
不安がある場合は医師が丁寧に説明し、必要に応じて経過を見守ります。

4. 接種の流れ(中高生にもわかりやすく)

  • ① 予約
  • ② 問診(体調の確認)
  • ③ 上腕にワクチンを接種
  • ④ 数分間の経過観察
  • ⑤ 9価ワクチンの場合は3回接種で完了

接種自体は数秒で終わり、「思ったより痛くなかった」という声が多いです。

5. よくある質問(Q&A)

Q. 部活は休まないといけない?

A. 基本的にはいつも通りで大丈夫です。
腕が少し痛む場合は、無理のない範囲で。

Q. 将来の妊娠に影響はある?

A. 影響はありません。
むしろ、子宮頸がんを予防することで将来の妊娠・出産を守ることにつながります。

Q. 途中からでも接種できる?

A. できます。
接種間隔があいてしまっても、最初からやり直す必要はありません。

Q. 男の子も必要?

A. はい。
HPVは男女ともに感染するため、男の子の接種も世界的に推奨されています。

6. まとめ|未来の自分を守るための選択

HPVワクチンは、今の自分だけでなく、未来の自分を守るための大切な予防策です。

不安なことがあれば、どうか一人で悩まずご相談ください。
中高生の方も、保護者の方も、安心して接種できるよう丁寧にサポートいたします。

冨永貴恵 医師

執筆者プロフィール

冨永 貴恵(とみなが きえ)
産婦人科専門医|薬院きえレディースクリニック院長(福岡・薬院)

福岡市薬院エリアで、女性の「ちょっと気になる」を気軽に相談できる婦人科を目指しています。
生理痛・PMS・更年期・おりもの・妊活など、年齢に関わらず多くの女性が抱える不調に寄り添い、
“不安をひとりで抱え込まない医療”を大切にしています。

ブログでは、産婦人科専門医としての知識を、やさしく・わかりやすくお届けしています。
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