• 7月 10, 2026
  • 7月 5, 2026

婦人科の超音波で“筋腫・のう腫”と言われたときの対応

婦人科の超音波検査で、

  • 「子宮筋腫がありますね」
  • 「卵巣にのう腫があります」

と言われると、驚いたり不安になったりする方がとても多いです。

でも実は、筋腫やのう腫は女性にとても多い良性の変化で、
すぐに治療が必要なケースは一部です。

この記事では、超音波で筋腫・のう腫と言われたときに知っておきたいポイントを、
産婦人科専門医の視点でやさしく解説します。

1. 子宮筋腫とは?

子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性のしこりです。
30代女性の約3人に1人が持っていると言われるほど、とても一般的です。

■ よくある症状

  • 生理の量が多い
  • 生理痛が強い
  • 貧血
  • お腹の張り

ただし、症状が全くない方も多いです。

2. 卵巣のう腫とは?

卵巣のう腫は、卵巣にできる袋状のふくらみのこと。
中身は水・血液・脂肪など、種類によってさまざまです。

■ よくある種類

  • 機能性のう腫(自然に消えることが多い)
  • チョコレートのう腫(子宮内膜症の一種)
  • 皮様のう腫(脂肪や毛髪が入ることも)

こちらも良性のことがほとんどです。

3. すぐに治療が必要なケースは?

筋腫・のう腫が見つかっても、多くは経過観察で問題ありません。
ただし、以下の場合は治療を検討することがあります。

■ 子宮筋腫の場合

  • 生理の量が多く、貧血がある
  • 生理痛が強い
  • 筋腫が大きく、圧迫症状がある
  • 妊娠を希望していて、筋腫の位置が影響しそう

■ 卵巣のう腫の場合

  • 大きさが5〜6cm以上
  • 痛みがある
  • ねじれ(卵巣茎捻転)のリスクが高い
  • チョコレートのう腫で、痛みや不妊の原因になっている

これらに当てはまらない場合は、定期的な超音波で様子を見るだけでOKのことが多いです。

4. 経過観察の場合はどうする?

経過観察といっても、何もしなくていいわけではありません。

■ 経過観察のポイント

  • 半年〜1年ごとに超音波でチェック
  • 生理の量や痛みの変化をメモしておく
  • 急な痛みがあれば受診

特に卵巣のう腫は、ねじれ(卵巣茎捻転)に注意が必要です。
突然の強い下腹部痛があれば、早めの受診をおすすめします。

5. 妊娠希望の場合は?

筋腫・のう腫があっても、多くの方は問題なく妊娠・出産できます。

ただし、以下の場合は妊娠に影響することがあります。

  • 子宮の内側に飛び出すタイプの筋腫
  • 大きな筋腫が複数ある
  • チョコレートのう腫が大きい

妊娠を希望している方は、早めに相談しておくと安心です。

6. まとめ|筋腫・のう腫は「よくある良性の変化」

超音波で筋腫やのう腫が見つかると不安になりますが、
ほとんどは良性で、すぐに治療が必要なケースは一部です。

大切なのは、

  • 定期的にチェックすること
  • 症状がある場合は早めに相談すること

不安なときは、どうか一人で抱え込まずご相談ください。

冨永貴恵 医師

執筆者プロフィール

冨永 貴恵(とみなが きえ)
産婦人科専門医|薬院きえレディースクリニック院長(福岡・薬院)

福岡市薬院エリアで、女性の「ちょっと気になる」を気軽に相談できる婦人科を目指しています。
生理痛・PMS・更年期・おりもの・妊活など、年齢に関わらず多くの女性が抱える不調に寄り添い、
“不安をひとりで抱え込まない医療”を大切にしています。

ブログでは、産婦人科専門医としての知識を、やさしく・わかりやすくお届けしています。
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